ビジネス書が読み進められない、そう思ったことはありませんか。
専門書や実用書に比べてビジネス書は読みやすくはなっているものの、海外の和訳されている本だと400ページ超えることがあります。
そこで登場するのが、ビジネス書の目次です。
最初に目次を読むことで、ビジネス書の内容が分かりやすく入ってきます。
この記事では、
- ビジネス書の目次について
- ビジネス書の目次を読むコツ
- ビジネス書の目次から得られること
などが分かります。
ビジネス書の目次を通じて、ビジネス書の読み進めるためのコツや、インプットの質を高めることができます。
今回は、ビジネス書の目次についてご紹介します。
- ビジネス書を、読み進めることができない
- ビジネス書の目次について、理解を深めたい
- ビジネス書からのインプットの「質」を高めたい
ビジネス書の目次とは?

目次とは、
目次(もくじ、英: table of contents)は、書籍や論文などの比較的長い文書にある見出しをまとめて整理し、(書かれた順番に)書き並べたリストである。その文書の要約、索引の役割も果たす。
Weblio辞書 目次(めつぎ)とは何? 一部引用
目次としての重要性は、本文の内容が要約・索引されているのかということです。
もくじを最初に読むメリットは、大きく分けて3つです。
- 内容全体を把握できる
- 読むだけで内容が分かる
- 本書とのミスマッチを無くしやすい
ここまでの内容は、目次としての一般的な内容についてでした。
続いて、ビジネス書の目次について考えていきます。
ビジネス書の目次も基本的には同じですが、著者の書き方やビジネス書としての販売戦略によって変わってくることがあるのです。
本のタイトルに対して、各項目がピラミット構造になっていない場合や見出しとして順番に進んでいく場合。
また、本のタイトル関係なく、著者の体験談や読みたくなるワードになっている場合などがあります。
そのためビジネス書の目次は、目次の機能として本の内容が要約されているのかと、著者の何かしらのねらいがあるという両方の視点で読む必要があります。
目次を読む目的と基準

整合性の基準として、
- 本の内容が要約されているか
- 目次としての機能が保たれているか
- 読者自身が欲している内容かどうか
ビジネス書の目次を読むことを、本書を読み進める前の早い段階で実践することがおすすめです。
読者のビジネス書に対するなんらかの期待に対して、著者が応えることができるのかを明確にすることができます。
本の内容が要約されているか
ビジネス書の目次として、本の内容が要約されていたり、目次としての機能が保たれているかどうかを確認するということです。
本の内容が確認できる目次になっていれば、読んでいる際に「迷子」になった場合、いつでも確認することができます。
例えば、タイトルや見出しに対しての、ピラミッド構造やナンバリング構造など。
こういった構造であれば、目次としての機能が保たれており、本書の内容が要約されている場合が多いです。
読者自身が欲している内容かどうかを探る
読者として、求める知識が書かれているかという点を確認するということです。
これは、ビジネス書が有益であるかどうかの良し悪しにも関わってきます。
残念ながら、このミスマッチがビジネス書に対するどこか「うさんくさい」ところにつながっている気がします。
だからこそ、本文を読み進める前の段階で目次を確認するのがおすすめです。
ノウハウを習得したい場合は、ノウハウが書かれているビジネス書を選ぶ、著者の体験談が知りたい場合は、ストーリー性が満載のビジネス書を選ぶのがいいでしょう。
つまり、目次の書き方を通して読者として求める知識が書かれているかで、本文が答えになるのかどうかまで決まってしまうということです。
目次の読むコツ

目次を全部を読む必要はない
目次を全て読む必要はないということです。
目次はあくまで読み進めるための「羅針盤」です。
著者も読者も、文章を書いていたり文章を読んでいたりすると、迷子になることがあります。
そんなとき、あらかじめ目次が用意されていれば、いつでも戻り確認することができます。
私自身も、残念ながら文章を書いているとき読んでいるとき迷子になります。
目次を読むことで、ビジネス書の全体像を理解し、本文を読み進めることを意識するようにしましょう。
目次だけを読むのはもったいない
選書という観点でも、「目次読み」として方法が確立されていますが、目次だけを読むのは正直もったいないと思います。
繰り返しになりますが、あくまで主役は本文ということです。
ビジネス書の目次を読むことで得られる、大筋を理解できるというメリットや、機能性。
目次自体が、要約や索引されていない場合でも、キャッチ―なタイトルや著者の主張がちりばめられていることが多いのです。
だからこそ、目次のあうあわないではなく、目次を読み本文を読んでから判断するのがおすすめです。
分かった気になるのは良くない
目次だけで、そのビジネス書が書かれている内容を理解する気になるのは良くないということです。
目次ではなく、ビジネス書の目次です。
目次としての機能だけではなく、本文を読ませるための書き手側のなにかしらのテクニックが詰まっています。
そして目次と本文を読むパターンとして、
- 目次は有益で、本文も有益な内容だった
- 目次は微妙だったが、本文は有益な内容だった
- 本文は微妙だったが、目次は有益な内容だった
- 目次も微妙で、本文も微妙な内容だった
となります。
つまり、目次と本文を両方読むことで、どちらかが有益である可能性を考慮しながら読むことができます。
目次から得られること

目次として、一番重要なのは本の内容が要約されているのかということです。
しかしここは、ビジネス書の目次という位置づけなので、様々な理由から必ずしも要約にはなっていないという結論で進めています。
せっかくビジネス書を読むのなら、目次からも得られることを得ようというのが今回の内容です。
ビジネス書を読破した後に目次に戻り、3つの視点からビジネス書の目次は何でこのようになったのかを考えてみるのも面白いかと思います。
ビジネス書の目次は、本書の要約や論理的な整理がされているだけではありません。
- 誰の目線で書かれているのか
- 欲しい知識や知恵が書かれているか
- 目次を見て論理的に整理されているか
ビジネス書は著者の経験やノウハウ、専門性や網羅性など内容は様々です。
著者も読者もそれぞれ目的があって、ビジネス書と「関わっている」ということ。
これらを目次を読むことを通して、思考を深める方法をご紹介します。
読み手側の視点を理解する
まずは、読み手として目次を読むことの重要性は分かっている状態にします。
※読み手として私個人ではなく一般的な読者を想像します。
読者として目次を読む場合は、目的をもってビジネス書を読むということが重要です。
理由は、ただパラパラとビジネス書をみるなら、もくじに限らず本文だけ読めばいいからです。
この場合、読者としてビジネス書を読む目的は、
何か新しいことに挑戦したいという想いだったり、明日から使える技術を習得したりということです。
こういった場合には、先に目次を読んで全体像を理解することが重要です。
そして、本書を読んで明確に学びたい、改善したいことがあれば実践する。
また目次に戻り、その中から選択して知識を深めていくのがおすすめです。
書き手側の視点を理解する
読者としてビジネス書を読む場合は、目次としての機能性だけを重視すればいいのかと思います。
しかしながら、ビジネス書の書き手側は、それだけを狙っているわけではないということです。
ビジネス書は、いわば教科書のような教えるべき内容を必ずしも書くことがルールではありません。
そこには、売り物的な要素があり、その時代のトレンドを意識したり、買ってもらうためのタイトルや売り方、過去のビジネス書をくんでの要素があります。
だからこそ、ビジネス書の目次が必ずしも要約されている必要はなく、ピラミッド構造などになっている必要がないのです。
例えば、Amazonの読み放題サービスや、本を販売するようなサイトでは、試し読みで目次を読むことができることがあります。
つまり、書き手側がそれを見越して、あえて目次をピラミッド構造などにしないことによって、本文を読むきっかけを与えているということです。
俯瞰の視点で考える
結局のところ、ビジネス書の目次は何のために書かれているのかということですが…。
目次を読むことのメリットを活かしつつ、ビジネス書としての特徴を理解するのに使うということです。
私自身のビジネス書の目次を読んだ感覚として、
本の内容が著者のノウハウが中心だとすると、目次や本書の主となるのは読者向けの内容が多いです。
この場合、目次の内容から網羅性が重視して書かれているビジネス書と判断することができます。
本書の内容が著者の体験が中心だとすると、目次や本書の主となるのは筆者自身の成功体験の内容が多いです。
この場合、目次の内容から専門性が重視して書かれているビジネス書と判断することができます。
このように、3つの視点からビジネス書の目次は何でこのようになったのかを考えてみると、目次に対しての読み方も変わってくるのではないかと思います。
※ビジネス書の内容の傾向に関しては、あくまで私個人の考えですので、参考までにとどめて置いて頂ければ幸いです。
まとめ
今回は、ビジネス書の目次についてご紹介しました。
- 内容全体を把握できる
- 読むだけで内容が分かる
- 本書とのミスマッチを無くしやすい
- 目次の全部を読む必要はない
- 目次だけ読むのはもったいない
- 目次だけで本書を判断するのはもったいない
ぜひビジネス書を読む際は、ビジネス書から得られるインプットの質を上げてみてください。

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