会社員として働き始めたものの、生涯収入の低下や雇用の不安定、さらには老後の年金問題など、今も将来も不安なことばかりですよね…。
だからといって、自分自身のなかで何かやりたいことがあるわけでもない、そう思ったことはありませんか。
本書は、そんな漠然とした悩みを解決すべく、「本業×副業」こそが最高の働き方と結論づける1冊です。
著者は副業収入が500万円を超えているにも関わらず、いまもなおこの働き方を提案しています。
私自身も、転職や副業に取り組んでいる一人として、この本から多くのことを学びました。
今回は、そんな「副業の思考法」についてご紹介します。
- やりたいことを見つけたい
- 安定しつつも、流動的な時代に備えたい
- どうせなら、やりたいことで稼げるようになりたい
「副業の思考法」とは?
2021年9月に、KADOKAWAから発売されたビジネス書です。
Amazonカスタマーレビューでは平均4.0となっています(2022年5月現在)。
著者のプロフィール
國富 竜也(クニトミ リュウヤ)
立教大学理学部を卒業。新卒で三井住友信託銀行へ入社した後、Webマーケティング会社に転職して編集長を勤め、その後起業。
銀行員時代から始めた副業ブログでは、「副業コンパス」というサイトを運営し、わずか2年半で副業月収8桁を達成。
個人で稼げないビジネスパーソンは淘汰される時代に
著者は、これからの時代「老後に1億円必要だけど、収入は減り、支出が増える時代に突入すること」と予測しています。
- 終身雇用制度の限界
- 年功序列制度の廃止
- 退職金の減少
サラリーマンの中長期的な貯蓄プランも実現が難しくなりつつあります。
また、時代背景として、
- 定期預金金利の減少
- 消費税の増税
- 老後の生活資金
サラリーマンの将来に追い打ちをかけます。
著者は、老後もお金に困らず豊かに暮らすためには、「”企業や国”に依存せず、個人で稼ぐ力を身に付けることが重要」だと述べています。
本の内容
本書は7章構成になっております。
実際のもくじはこちらです。
- 今すぐ副業をすべき2つの理由
- 上手くいく「副業の選び方」3ステップ
- これからの時代に「オススメの副業9選」
- 副業で成果を出す3ステップと3つの心構え
- 本業と副業のシナジーを生む戦略
- 副業とSNSのシナジーを生む戦略
- 副業に関してよくある質問10
今すぐ副業をすべき2つの理由
第1章では、副業に対するマインドをアップデートしていきます。
今すぐ副業をすべき2つの理由はこちらです。
- 個人で稼ぐ力を得る必要があるから
- 本業ではできない、やりたいこと探しができるから
個人で稼ぐ力を得る必要があるから
人生100年時代を念頭に、お金が必要な理由と今後の収支出について書かれています。
老後を想定するうえでの、やってしまいがちな打算的な思考に対しても、その落とし穴と対策が詳細に書かれています。
本業ではできない、やりたいこと探しができるから
本業だと、やりたいことをやるためにはリスクが伴うということについて書かれています。
本業でもやりたいことにチャレンジすることはできますが、
- 気になるプロジェクトがあり、立候補したが当選しなかった
- 条件を満たしていないから、部署移動の申請すら出せなかった
- ジョブローテーション、公募制度も希望が通らなかった
社内での一定の基準を見なさないと部署異動やプロジェクト応募は難しいということです。
この章では、副業をすべき2つの理由と副業についてのマインドが書かれています。
上手くいく「副業の選び方」3ステップ
続いて、第2章ではどのように副業を選んでいくのかが書かれています。
実際の3ステップはこちらです。
本書では、より詳しく書かれています。
副業の目的を明確にして、落とし穴を避ける形でゴールに向かっていくという流れになります。
これからの時代に「オススメの副業9選」
第3章では、著者がオススメする副業9選について書かれています。
著者がおすすめする副業の基準はこちらです。
- 初期費用が安く、低コストで取り組めてリスクが低い
- 習得に時間がかかる(知識やスキルが上がっていく)
- 自分が働かなくても稼げる仕組みを構築しやすい
私自身もこの9つの副業は、チャレンジしたいものばかりでした。
副業で成果を出す3ステップと3つの心構え
第4章では、「副業で成果を出す方法」について書かれています。
3ステップはこちらです。
著者の実際の体験をもとに、1日のスケジュールが書かれています。
時間を作るための思考法や、スケジュールから隙間時間を見つける方法など。
副業するための時間の生み出し方が満載です。
3つの心構えについては、本書をご覧ください。
本業と副業のシナジーを生む戦略
第5章では、副業で成果が出た先にある3つの選択肢について書かれています。
本書のテーマでもある「本業×副業」について、そのメリットや考え方や、どういった方がおすすめなのか解説してあります。
また、著者の「本業×副業」戦略のロードマップも書かれています。
私自身、著者は副業で月に500万円稼いでいるにも関わらずどうして本業にこだわるのか、疑問をもちながら読んでいました。
本書では、副業と本業の選択肢をそれぞれ説明しつつ、「本業×副業」という結論になっているので、非常に分かりやすく説得力がある内容です。
副業とSNSのシナジーを生む戦略
第6章では、「副業×SNS」でさらに売上を伸ばす方法について書かれています。
大きく分けて2つです。
- 自分自身が作ったコンテンツを発信する、いわば営業マンとしての働き
- 自己ブランディングという好循環が生まれる
SNSを使うメリットや副業とのかけ合わせ方、おすすめの媒体なども書かれています。
そして、著者が発信者としてどのようにSNS運用し、フォロワー数を伸ばしていったのか。
こちらもかなり有益な内容となってます。
副業に関してよくある質問10
第7章では、著者が副業初心者から受けた質問に対して回答が書かれています。
質問内容によっては、すでに本書を読み進めて回答が分かっているものありますが、副業初心者にとっては大変有益な内容だと思います。
著者の本書の内容や考え方が振り返ることもできるので、まとめという使い方ができます。
読んで学んだこと

副業に対するマインド
本書の「本業×副業」の考え方を学びました。
そのための副業の選び方や副業で成果を出す考え方などすぐに実践できる内容ばかりでした。
いざ副業をはじめると、本業とのバランスや今後の方向性ついて悩むことがあります。
本書は、そんな副業に取り組んでいる方におすすめできる内容です。
目標をもって取り組むこと
副業にしろ本業にしろ、目標を持って取り組むことの重要性を学びました。
「本業×副業」のロードマップをもとに、これからの戦略を練り直していきます。
また、著者の実際に副業に充てていた時間やスケジュールなどが詳しく書かれていたので、こちらも参考にして1日の取り組み方を見直していきます。
個人で稼ぐことへの重要性
改めて、個人で稼ぐことへの重要性について学びました。
本業での経験、副業での経験、そしてやりたいことで稼ぐというマインドなど。
本書を読んで、自分自身の可能性について考え、今後も意識的に本業や副業に取り組んでいきます。
まとめ
今回は、「副業の思考法」についてご紹介しました。
ぜひ本書を読んで、本業×副業という視野を持ち、不安定な時代を生き抜いていきましょう。

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